ソプラノとオルガンのための「讃歌」



 11月25日に、聖グレゴリオの家で行われるオルガン研究会の例会で、昨年2022年の奏楽堂日本歌曲コンクールで、坂本日菜さんが第3位を受賞されたソプラノとオルガンのための「讃歌」が再演されることになった。奏者は初演と同じ、ソプラノ内田智子さん、オルガン千田寧子さん。


私の詩集としての「讃歌」は、2021年の夏から秋にかけて書き上げた。
きっかけは、日菜さんに「今、生きている詩人の詩に曲を書きたいから、書いてみてよ」と言われたこと。確か、その年の3月のことだ。
詩、かあ... と思いつつ、実は詩を書くのはまったく初めてではなかった。10代の頃から詩を書き始め、高校生の時には新聞の投稿欄に載り、選評をいただいたこともあった。その後、創作と中断を繰り返していたが、しばらく筆を置いていた。現代詩らしい現代詩は、私には書けないような気がして。
日菜さんの一言を機に書き始めたものの、やはりブランクが長く、最初はなかなか思うように書けなかった。その年、長い夏休みが取れたので、仕事のことを忘れ、聖書を開き、みことばに頼りつつ書くことにした。すると不思議と、そのことばの光に照応するように、私からことばが走り出していった。時代の絶望。希死念慮。信仰告白。聖霊のヴィジョン。自分の想像が及ばないほどに深い神の愛。応答。祈り。
出来上がった15編を、すべて日菜さんに献呈した。10月のことだった。私がこの詩を書けたのは、神さまと日菜さんの導きに他ならないのだ。


ソプラノとオルガンのための「讃歌」は、その15編から以下の4編を日菜さんが選んで作曲してくださった。


オルガンの面白いのは場所によって楽器がまったく違うことだ。もちろんピアノだって違うけれど、パイプオルガンほどではない。旧奏楽堂のオルガンで初演されたこの曲、アーレントオルガンではどんな響きになるだろう。そしてその響きに呼応して、歌はどんな風に変わるのだろう。

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