Agonie au jardin (Miroir de Peine)
4月1日(水)にオルバン教会で行われたオルガンメディテーションでは、Hendrik AndriessenのMiroir de Peineかから第1曲Agonie au jardinを歌いました。
Agonie au jardin
(Henri Ghéon)
Ses compagnons endormis dans l’ombre;
son Père au ciel et se refusant:
un vide affreux où l’amour succombe;
pas un oiseau dans l’arbre tremblant…
N’y a-t-il donc que Jésus qui veille
dans la prison d’une nuit sans fin?
Qu’un abandon, le sien? Qu’une oreille
en vain tendue aux voix du matin?
Dans sa maison, la fenêtre ouverte
sur la colline qui fut si verte
à contempler, au temps du bonheur,
La Mère aussi souffre l’agonie
du Fils absent que son Père oublie
et doit garder pour elle, ses pleurs.
園の苦悶
影の中で眠りこける弟子たち
天にあり 沈黙を貫く父なる神
愛さえ倒れ伏すほどの おぞましい空虚
震える木々には 一羽の鳥さえもいない...
終わりのない夜という牢獄の中で
目覚めているのは ただイエス一人だけなのか?
見捨てられたのは 彼一人なのか?
彼だけが 朝の声を聴こうと 虚しく耳を澄ませているのか?
彼の家では 窓が開かれ
かつて幸せだった頃に
あんなにも青々と輝いていた あの丘を見渡して
母もまた死の苦悶に耐えている
父に忘れられ ここにいない息子の苦しみを
そして彼女は その涙を自分だけのものとして留めておかなければならない
Miroir de Peine 全5曲はこのような曲です。
暗い...!が、それが良い。
この1曲目は冒頭の「不在」の空虚、終わりない牢獄のような苦しさと長さ、母と息子の幸せだった頃の記憶、今の激しい苦しみ、胸に留めた嘆き、その言葉ひとつひとつがメロディやハーモニーに密接に結びついており、その意味では宗教曲とも歌曲ともいえるような立ち位置の音楽で、結構、歌手側にとって歌い甲斐がある曲ではないかな?と思います。奏者の感情が同期しやすい音楽の作りなので、暗い歌曲が好きな歌い手さんだったらきっとハマると思います。
絵にも描いてみました。
Maundy Thursdayに祭壇の布がstrippedされた時に実感する「不在」が、un vide affreux おぞましい空虚 と同じだと思ったのですが、いかがでしょう。



