献花

 献花



わたしに手渡された白い花は存在のように重かった
祭壇の上で
十一本の花が従順にならんで
これでみんな向こうに行ってしまったのか
ふたたび無垢にされ聖らにされ
神さまの前に立っている姿が
わたしの友だち なのですか
賛美の歌は風の棘
胸を突きからだを刺すひとつひとつの音節
神さま まだどうしても
置いてゆけない花がここにある
あのひとのなかにも見える
みんなのなかに見える
どうかあなたが一緒に抱えていてください
笑いながら 黙りながら
抱えているひとりひとりの壊れそうな花を

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