Leçons de ténèbres

 クープランのルソン・ド・テネブルの第2ルソンを、11月25日に立教新座の礼拝堂で歌うことになっている。

第1ルソンの方はフェリスの受難節の礼拝や、シアトルのセントマークス大聖堂の夕礼拝...あれもLentの時期...にかいつまんで歌ったことはあったが、もうかれこれ10年近く前。自分の声もかなり変わってきた。

初めてこの曲を聴いたときは、強い衝撃を受けた。この世にこんなに美しい歌があるのかと思った。

テキストは旧約聖書の哀歌から。

今となっては、どうやってこの深い哀しみを、神の御前の灯として捧げれば良いだろうと逡巡する。

「暗闇の朝課」と訳されるが、この哀しみは明るみだと思う。血潮の上で光っている音楽だと。暗夜という炎だと。言葉では矛盾して聞こえることの、しかし分かち難い一致である。それが、私が"この世にこんな歌が!"と思った、美なのではないか。さすがに10年経つと色々考えるな、私も。

この曲を、キリスト教の礼拝堂で、しかもイスラエルが極めて厳しい状況にあるこの時期に、歌うことの意味を考えざるを得ない。

私は務めを果たすだけだ。それにしても難しい曲を歌うことになってしまったものだが......

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