ぱやのです。
糸のような三日月が霞んでいて、おわあおわあと猫の鳴く声が聞こえる、萩原朔太郎のような夜。あれは春の詩だったと思うけれど。語弊があるかもだが、なんというかあまり高雅でない風情で、春が来たことを知るわけだが、今夜のようなのは、不自然に見えるほど自然にかがやく三日月と、うだるような苦しい情慾の唸り、なわけで、汚れつちまつた、しけた夏の街角の淀みだ。それもまた現代かなあ。静けさが恋しい。