私たちの国籍は天にある

 


朝の電車のなかで、数年ぶりくらいにフジコ・へミングの弾くショパンのノクターンを聴いていたのだが、夕方、帰宅途中に見かけたビッグイシューの売り場で、最新刊の表紙が彼女なのを見て驚愕、これは何かの天啓だと思って購入。って、何の天啓だよ。昨日ストリートピアノを弾いてきたから、ピアノ練習せえってことか。いやだな(笑)

フジコ・へミングの存在は子供の頃から知っていたけど、篤いキリスト教信仰に満ちた人だと知ったのはかなり後、というか、つい最近。今、彼女のピアノを聴くと、手織り物のような音楽がいいなと思う。

ビッグイシューの特集ページに書かれていたのは、彼女が子供の頃に“外人”扱いされてからかわれたこと、留学前に無国籍になっていたことが判明したこと、そして「国籍なんてどうだっていいじゃない」というメッセージ。

そこに書いてこそなかったが、“私たちの国籍は天にある”という聖書の一節を強く想起させる。


それにしても販売員は暑いのに外に立ってて大丈夫だろうか。暑いから気をつけてくれ、と思わず口に出た。今日の世界では、私はあなたの生命を気にかけているのだ、ということを、たぶんもっと積極的に言葉にしていった方が、いいのだと思う。いろんな場所で。

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