週末の記録 Ⅱ : 赤と黒
日曜日は、ジャック&ベティで、ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭から、クロード・オータン=ララ監督の「赤と黒 Le Rouge et le Noir」を観賞。
この映画祭、東京のヒューマントラストシネマが先で、関係者の方から「良い映画をやりますので」とお知らせいただいており、面白そう!と思いつつも行けず。
それから横浜での巡回となり、これは観ねばと思った次第。
「肉体の悪魔」も観たかったが機会を逸してしまった...。
「赤と黒」はスタンダールの長編小説が原作、映画も3時間を超える大作だったが全く飽きなかった。
それは映画館の力に依るところが大きく、家で観てたらさすがにダレてたかも。
道ならぬ恋を、神の御前における罪として炙り出す前編、滑稽な貴族社交界のなかに描く後編、という構成、個人的には、俗にまみれた修道会界隈の皮肉が盛り込まれていた前編の方が楽しめた。
司教が鏡の前で悦に浸りながら祝福を授ける練習をしているのを見て、
「こいつこれでいくら稼いでるんだ?」
みたいなことを、ジェラール・フィリップ演じる主人公の青年が言うシーン、笑いを噛み締めながら観た。(聖職者が儲かってる国と時代の話)
ジェラール・フィリップは言うまでもなく圧倒的な存在感で、黒いキャソック姿でさえ滲み出てしまうセクシーさが、およそ神など信じていない生臭坊主(?)らしくて良かった。あれほどまでにエレガンスと野性味が共存する俳優って今、いるのかな。
イケメン俳優を登用しただけの内容の薄い映画ではなく、ちゃんと楽しい映画だったし、全然スカッとする話ではないのに、ラストはなぜか快く、ああ、この死のための3時間だったんだという感じ。



