ペンテコステ

 5年前のペンテコステ(聖霊降臨日)に、私は受洗した。


洗礼を受けて最もよく聞かれたのは「受洗してから、何か変わったか?」ということ。


どうだろう、変わったといえば変わったし、変わらないといえば変わらない。


キリスト教の信仰を持つことで、人生が良くなったり悪くなったりするものではないと思う。

ただ、豊かになったことは確かで、私にとっては結構いいものだよ、とは言える。


受洗した時、いろんな人がお祝いしてくれたことを覚えている。教会の中だけでない、外からも。

聖公会の人だけでない、カトリックの人もプロテスタントの人も、そうでない人も、言葉をかけてくれた。抱きしめてくれた。お手紙やプレゼントをくださる人までいた。

正直、どうしてだろうと思っていた。


いざ自分が信徒になってから、誰かが洗礼を受けますという報せを聞くと、とても嬉しい。

それは、私の場合は、“仲間が増える”嬉しさとは違う。

例えるならば、“その人の魂のなかに生まれたての子どもを見る”、ような感覚に近い。

理由のない祝福の心。

そういう気持ちになれるということが、神さまが私にくれた贈り物なのかな、と思っている。



受洗した日、自分のFacebookに、「ペンテコステは燃え立つ霊の羽ばたきを胸にいただける日」だと書いた。

イースターやクリスマスよりも、私はペンテコステが好きだ。

あの日、美しい火が降るかのように、自分がたくさん祝福されたことを思い出す。思い出すことで、もう一度与えられていると思う。

この生命の輝く季節、聖霊降臨の日に、洗礼を受けることができて本当に良かった。

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